バスカフェとは居場所のない10代女性を守るためにピンクのバスを使った支援活動です。
そのバスカフェに視察に行った自民党議員たちが少女の体を触るというセクハラをしたり施設内を無断撮影したりと、かなり横柄な態度で不快だったと運営団体代表の仁藤夢乃さんがNS上に投稿し、後に抗議文を送付し話題となっています・
その日視察した自民党議員は誰だったのでしょうか?
その日の経緯を仁藤夢乃さんのツイートをもとにまとめ、現時点で視察したことが明らかになっている自民党議員について調べました。
Contents
バスカフェとは何?
バスカフェとはいろいろな事情で安心してすごせる家がなく、しかたなく夜の繁華街をさまよう10代の少女を性被害や虐待から守るための支援活動です。
ピンク色のバスを使っており毎週水曜日の夜に渋谷、または新宿の繁華街近くに駐車して、テントやテーブルを並べたカフェスペースをオープンします。
食事はフードバンク活動を行うNPOから提供されており、飲み物やスマホの充電もすべて無料で提供されています。
さらに衣類・化粧品・生理用品の配布や、必要に応じて相談、行政・病院などへの同行支援、緊急一時保護も行っています。
このバスは中高生向けのシェルターなどを運営をしている一般社団法人Colaboが、厚生労働省と東京都による「若年被害女性等支援モデル事業」の委託されて18年度から活動しています。
バスカフェは居場所のない少女たちの最後の砦ともいえる場所です。
居場所を知られたくない女の子が多くいるため、基本的には直接の訪問はNGとされています。
※大人の方・見学をご希望の方へ※
中高生、10代の方以外の参加や見学はしていただけません。当日の差し入れ、スタッフへの挨拶、バスの撮影等もお断りしています。
ご用のある方は事務局までご連絡ください。
バスカフェは10代女性のための場であり、突然お越しいただくと活動に支障をきたすため、ご理解願います。女の子たちが出入りする場に直接お越しいただくことは迷惑となりますので、活動に関心を寄せていただける方には、別の形でサポートをしていただいたり、講演や研修などにお越しいただきますよう、よろしくお願いします。
引用元:colabo-official.net
バスカフェの自民党議員の視察が横柄!
このバスカフェ「Tsubomi Cafe」を運営するしているのは一般社団法人Colaboです。
そこの代表を務めるのが仁藤夢乃(にとう ゆめの)さんです。
仁藤夢乃さんが自らが自民党議員が視察したときに利用している少女の腰を触るというセクハラがあったことや横柄な振る舞いについてSNS上に投稿しました。
仁藤夢乃さんの投稿から自民党議員の視察の経緯と詳細をおいましょう。
無断で人数を大幅に増やして視察に来る
自民党議員からバスカフェの視察のオファーがあり、仁藤夢乃さんは5人までなら受け入れてもよいと返答しました。
しかし、実際には様々な立場の男性が合計15名ほどで視察にきたそうです。
昨日のバスカフェ時、指定していた集合時間に数名の方がいらしたので、その方だけかと思っていたら、集合時間を過ぎてから、次々と男性たちが(威圧感のあるスーツ姿で)活動場所にやってきました。 事前に訪問予定者を聞いていたのに、連絡がなく、3.4人で来ると聞いていたのに、国会議員だけではなく、
秘書や新宿区議など、ぞろぞろ15名ほど。挨拶をしない人もいて、挨拶を求めても「秘書です」としか名乗らない人もいて、誰か誰なのかわからないまま、許可していないのに、写真を撮影する人もいました。活動を一緒にしているメンバーには、居場所がわかると身の危険がある10代の子たちもいるのにです
引用:仁藤夢乃Twttiter
無断で写真撮影をする
写真が何に使われるのかもわかりません。 使用しないようにお願いしますが、事前の約束と違うことをされるような方々が守ってくれると思えず、みんな不安でいます。 普段から、活動や女の子たちの安全を守るためにも、視察の方も、必ず事前にお名前を確認しているので、こんなことは初めてです。
引用:仁藤夢乃Twttiter
視察した自民党議員のなかには無断で写真を撮る人もいました。
バスカフェが行き場のない女子が駆け込んできいてるシェルターであることを理解でしてないのでしょうか?
バスカフェがどんなところが知らずに来る
やってきた方の中には、私のことや活動のことも全く知らない様子の方もいました。 そして、私に対しては、「若い女の子たちを引き連れてすごいね」などと言ってきました。 10代のメンバーは一緒に活動している仲間で、彼女たちが率先してアウトリーチを担っているのに。
引用:仁藤夢乃Twttiter
自民党議員を名乗ってきたのでしたら公の視察としてきているはずです。
自分が行く場所にについて予備知識も目的もなく行くとはどういうことなのでしょうか?
暇つぶしにきたような印象をうけてしまいますね。
自民党議員のセクハラ疑惑!
その後、バスの設営にも加わってもらいましたが、男性国会議員が大きな声で秘書を呼びつけて、荷物を運ばせようとする態度などから、10代のメンバー(虐待や性暴力被害に遭うなどして もその関係性や偉そうな態度に驚き、怖がっていました。
さらに、設営中、10代のメンバーの後ろを通った男性国会議員が、「ちょっと退いて」と言いながら、10代のメンバーの腰を触りました。セクハラです。性暴力です。 彼女は、性暴力被害に遭ったこともあり、精神的なショックを受けています。
引用:仁藤夢乃Twttiter
横柄な態度でやってきた年上の男性が周囲にたくさんいるだけで、10代の少女にとっては恐怖だったかもしれません。
視察させてもらう立場であるにもかかわらず「ちょっと退いて」という発言があったとすれば横柄さを感じてしまうでしょうし、触っていたとすれば女の子がショックを受けるのは納得できます。
自民党議員の態度に女の子らが萎縮
自民党議員が大人数で視察にきたせいで利用している女の子たちは怖い思いをしてしまったようです。
仁藤さんによると、視察した自民党議員のなかには利用者の女の子が使う席に横柄にすわったり、許可もなく無断で写真撮影をする人もいたとのことです。
女の子のなかには危険なところから逃げてきており、自分の身を守るためにも絶対に居場所を知られたくない子もいるはずです。
そのような場所の写真撮影することや横柄な振る舞い、ましてや身体を触ることが本当にあったとすれば、利用者の女の子の心情への配慮にかける行為だったといえるでしょう。
バスカフェを視察した自民党議員は誰?
実際に女の子の腰を触ったり横柄な態度をとったとされる自民党議員が誰なのかは現在のところ不明です。
実際に視察した15人中の3人は特定されています。
馳浩議員(はせ ひろし)/元文科省大臣
馳議員は「ハウジングファースト(主にホームレス支援を目的とする社会政策や社会支援のための考え方)勉強会」という自民党内グループの会長として今回の視察を仕切っていたと思われます。
視察の様子につていて撮影した写真とともにおそらく無許可でご自身のSNS上に掲載していました。
仁藤さんのツイートでの告発が炎上してしまったため、掲載後に消してしまったようです。
(念のため女性が写っている部分はカットしています。)
鈴木隼人議員(すずきはやと)
鈴木議員もこの話題が炎上したからか、このツイートは既に削除しています。
(念のため女性が写っている部分はカットしています。)
井出庸生議員(いで ようせい)
阿部俊子議員(農水副大臣)
バスカフェ視察について馳浩議員が弁明は?
おそらくバスカフェ視察を仕切っていた立場の馳浩議員が4月23日にご自身のブログで経緯を書いていました。
☆昨夜の視察について事実関係を。
・あるNPO団体を通じて、ハウジングファースト勉強会事務局に、「新宿で、困窮している10代少女の居場所支援や寄り添い支援をしている団体が熱心に活動しており、視察をしてはいかがか!」との案内があり、午後5時過ぎには案内された現地にそれぞれで参集。
・現場に到着し、先ずはお手伝い。
引用元:はせ浩オフィシャルブログ 4月23日
団体代表のご指示に従い、バスから資材や食料などを運び出し、皆でテント設営。女性がほとんどなので、男性陣が率先して重いものを持ち、指示を受けて設営。
仁藤さん曰く「男性国会議員が大きな声で秘書を呼びつけて、荷物を運ばせようとする」とのことですので、馳議員としては指揮をとったと思っているのかもしれません。
この大きな声が女の子たちを不安がらせてしまったようですので、両者の認識にはかなりズレがあるようです。
・設営後、代表者の方から、居場所もなく困っている10代少女にどんな支援をしているのか、パンフレットの配布を受けるとともに、とりわけ行政ではなかなかできないアウトリーチ型支援の重要性の説明を受ける。
・我々がいると、女子世代へのアウトリーチ型支援の邪魔になるので、活動が始まる6時頃にはそれぞれ現地解散。
☆視察に参加させていただいた事にお礼を申し上げ、退出。
☆しかし、女性支援の団体に、結果的に秘書を含めて10名を超える男性が参加してしまい、それだけで威圧感を与えてしまったというご指摘には、段取り不足踏まえ、率直にお詫び申し上げたい。
引用元:はせ浩オフィシャルブログ 4月23日
大勢で押しかけたことが威圧感を与えたとことは認識しておられるようですが、無断撮影は利用者を危険に晒す可能性があり、不安にさせる行為だということは認識しておられたのでしょうか?
仁藤さんはそれぞれの所属団体に抗議文を送付しました。
仁藤さんが主張してることが事実なのであれば、ブログでの謝罪だけではなく、仁藤さん、Colaboスタッフの皆さんや利用者の女の子たちの気持ちを理解し、直接謝罪していただくことを願うばかりです。